自転車道の整備について【令和3年6月定例会】環境建設委員会[土木部]

 近年、全国的に自転車観光事業が盛んに行われております。日本の観光振興で自転車の存在感が増しているということですが、インターネットの普及などで、旅行の手配の仕方だとか旅行者の価値観が変わって、外国人の増加も相まって、「コト消費」が進んだことが背景にあると日本経済新聞にありました。「コト消費」というのは、やること、すること、出来事、つまり体験をすることにお金を使うというように、物欲よりも心の充実を満たしたいという方が増えているのだそうです。加えて、環境問題や新型コロナウイルス感染症が拡大したこともあって、自転車活用はますます加速しているように思います。

 そのような中、サイクルツーリズムが地方創生にもつながるということで、例えば、先日、茨城県では鉄道車両に自転車をそのまま持ち込めるサイクルトレインを試運転したとの記事を見ました。公共交通機関に自転車をそのまま持ち込めるということは、海外ではよくある光景ですが、日本においては難しいところもあるのだろうと思います。しかし、こういったことも今後、本県としてもいろいろ充実を図っていかなくてはいけないと思っています。いずれにしても、様々に自転車を活用した事業が拡大していく中で、基本的には自転車が走りやすい道路環境、自転車道の整備は大変重要になると考えています。

 そこでまず、綾川自転車道については、一部路肩が崩れて利用できない区間もあったかと思います。昨年もこの委員会でそういった質問があったと思いますけれども、現在はどのような状況になっているのか、お伺いします。

 綾川自転車道、県道香川坂出丸亀自転車道線については、平成2年度から自転車道の整備に関する法律に基づき新設を行う路線として県道認定し、整備を進めてきたところです。そのうち国道32号沿いの道の駅滝宮付近から府中湖西側を経由して府中ダムサイトまでの約6キロメートルについては、平成5年度に府中湖で東四国国体のカヌー競技が開催されることや自然環境が優れていることなどから、府中工区として平成2年度から事業に着手し、その後、順次整備を進め、これまで約5.8キロメートルの整備が完了しております。未整備となっている高松自動車道から南側の約200メートル区間については、地元坂出市や地元関係者と調整を図りながら、今後の整備に向けて課題の整理と現地調査を行い、最適なルートを検討しているところです。

 また、整備が完了している5.8キロメートル区間のうち、自転車道に隣接する府中湖の波浪や降雨等の影響により、委員御指摘のとおり、高松自動車道から南側の3か所で路肩が一部浸食され、舗装に亀裂が生じているため、平成27年10月から一部区間の通行止めを行っておりますが、府中ダムの管理を行う香川県広域水道企業団と復旧方法や府中湖への工事の影響範囲について協議を行いながら復旧工事の設計を進め、昨年6月に設計が完了したところであります。

 その後、県広域水道企業団との施工時期に関する協議が調ったことから、復旧が必要な3か所のうち最も延長の長い1か所について、路肩の浸食を防止するブロック積みなどの復旧工事に昨年9月から着手し、昨年度末に完了しております。残り2か所についても早期に通行止めが解除できるよう、路肩の浸食を防止するブロック積みや舗装の補修などの復旧工事を順次進めていくこととしております。今後も地元関係者の皆様の御理解と御協力をいただきながら、未整備区間の整備を進めるとともに、整備完了区間において道路施設の適切な維持管理に取り組み、利用者の安全・安心の確保に努めてまいりたいと考えております。


 いろいろ御尽力をいただいておりますことも承知しております。ありがとうございます。

 今、ユーチューブでもいろいろサイクリングの動画があり、全国各地で自転車道を通っている映像があります。中には、せっかく景色がいいのに道が整備されておらず中途半端になっていてもったいないという御意見もあり、本県だけでなく他のところでもそういった声が多い印象を受けています。

 一方で、自転車道の整備に取り組んでいるところが実際にあり、私たちの県も、こんなに自然豊かで、景色がいい、歴史もあるということを発信しながら、少しでも多くの方に心地よく利用していただけるような環境整備が必要ではないかと思っております。

 また、その以前に、とにかく安全に利用していただくことが我々の大事な役目ではないかと思っております。

 先ほど冒頭でも申しましたように、現在、様々な視点、新型コロナウイルスの感染症拡大もありますが、自転車活用が盛んに言われるようになっております。その一環として、県内においてサイクリストの利便性に資する自転車道の整備や県管理道の自転車の走行環境の整備が必要と考えますが、その点、どのように御認識をされているのかお伺いします。

 国においては、本年5月に第2次自転車活用推進計画が閣議決定され、サイクルスポーツの振興等による健康長寿社会の実現、サイクルツーリズムの推進による観光立国の実現などが目標とされております。

 また、近年、サイクリング人気が高まっており、全国各地でサイクリングによる観光客誘客の取組が行われている中、本県におきましてもサイクリングをテーマに誘客を図るため、サイクリストの受入環境の整備や情報発信を行っているところであります。本県では、沿岸部において風光明媚で穏やかな瀬戸内海の多島美を楽しむことができるとともに、内陸部ではのどかな田園風景が広がっているなど、サイクリングを楽しめる魅力的な資源が数多くあります。

 このため、平成29年度に小豆島を一周する約82キロメートルのルートをモデルルートとして設定し、交流推進部ではソフト対策として多言語のサイクリングマップによるPR等を行い、土木部においてはサイクリストが安全・安心に走行できるよう、平成30年5月までに、交差点やコースの分岐点等において、進行方向を案内したりサイクリストへの注意喚起を行ったりするための路面標示や看板の設置を行ったところであります。

 また、四国全域でサイクリストの誘客を図るため、平成29年3月に、四国4県で連携して四国一周1,000キロルートを設定し、そのうち県内の主に海岸線沿いの約125キロメートルを、平成30年6月に本県の基幹ルートとして設定するとともに、平成31年2月には基幹ルートを起終点として、東讃、高松、中讃、西讃の4つのエリアごとに観光地や道の駅などを周遊する、1周約80から88キロメートルの地域ルートを設定したところであります。

 これらの6つのルートにおける各ポイントへの距離や進行方向を明示した路面標示や、見通しの悪い箇所などにおいて走行注意を喚起する看板等の設置につきましては、それぞれの道路を管理する国や市町と連携しながら整備を進め、基幹ルートについては令和元年度に全て完了し、地域ルートについては順次整備に努めていくこととしております。そのうち県管理道については、令和元年度に完了しており、今年度は国道、市道の整備を行い、全ての整備を今年度末までに完了する予定であります。

 県としては、サイクルツーリズムの推進による観光立国の実現とともに、サイクルスポーツの振興等による健康長寿社会の実現のため、引き続き国や各市町と連携しながら、分かりやすく、また、走りやすい自転車の走行環境のハード整備に取り組んでまいりたいと考えております。


 海外や県外の方の御利用は、増えているという印象を受けますし、綾川自転車道も本格的なサイクリストの姿をよく見かけるようになりました。この先、私もそうですが、どうしても自動車社会なのでなかなか難しいところもありますが、県内の人に改めて香川を知ってもらうという意味でも自転車は必要であると思います。

 先ほどのお話にもありましたルート案内の路面標示では、以前、知事への提言の中に、サイクリストに案内するもので少し誤解を生むような標示があったというものを見かけました。これは既に対応していただいているようでありますが、こういった事は今後注意していただきながら、いろいろ想定していただいた上で進めていただきたいと思います。

 まずは、せっかく造ったものですから、環境整備を常々行っていただきたいと思いますし、利用していただく方の安全のため、そして少しでも快適に利用していただくため、情報発信もしていくということで、引き続き自転車道の整備について、しっかりと取り組んでいただきたいと要望を申し上げて、私の質問を終わります。

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