障害者の文化芸術活動の振興について【令和3年2月本会議 一般質問】

 「障害」は、その人自身を指した言葉ではなく、社会の側にある障害と向き合っている人のことだという方もいます。また、2020年東京パラリンピックを見据え、その漢字での表現に関して、いしへんの碍という漢字の常用漢字化が話題となりました。

 この表記に関しては、障害者の方からも、「目の見えない私にとっては同じに聞こえるので、あまり違いはない」、「いずれにしてもマイナスの印象を与えるので、明るい表現が望ましい」、「現実の政策が重要なので、漢字表現の問題にすり替えられては困る」など、多様な意見があるようで、今後も継続的に審議がなされていくこととされております。様々な議論の中で、いろいろな立場の方が、障害に関して考える契機となってほしいと考えます。

 さて、今年度九月議会でも、障害者の文化芸術に関しての質問をいたしました。その中で取り上げました障害者芸術文化活動の支援の拠点となる支援センターに関し、令和三年度の事業に、このセンター設置の事業が予算化されており、障害者にとっては、文化芸術の活動を行うことで社会とのつながりを持ち、表現する場所ができるということで、大変にありがたいと思っています。本当に大切な取組と考えていますので、しっかり取り組んでいただきたいところです。

 このセンター設置に関しては、委託ということですが、委託先としては、障害者の文化芸術活動の支援に一定実績のある団体を想定されており、実績を生かした活動が進められるのではと、私も期待をしています。

 そこで質問ですが、応募があった団体等からの提案の部分もあるとは思われますが、委託ということで、基本的な業務の想定や、県としての支援センターに担ってもらう役割として具体的にどのようなものを考えているのか、お伺いをいたします。

 また、令和三年度当初予算には、瀬戸内国際芸術祭2022に係る予算措置がありました。前回の瀬戸内国際芸術祭2019に合わせて開催されました香川県障害者芸術祭2019は、大きな盛り上がりを見せたところです。ぜひ、瀬戸内国際芸術祭2022に合わせて次回の香川県障害者芸術祭も開催し、多くの来場者に障害者の文化芸術活動の持つ力に触れていただきたいと考えております。

 次回の香川県障害者芸術祭の開催に関して、現時点でどのように考えておられるか、知事にお伺いをいたします。

 


 障害者の文化芸術活動の振興は、人々の心に豊かさを与え、相互理解を促進するとともに、地域における障害者の自立と社会参加に大きな成果をもたらすものと考えております。

 その拠点となる障害者芸術文化活動支援センターにつきましては、今定例会に御提案しております第6期かがわ障害者プラン案に盛り込むとともに、その設置に係る経費を来年度当初予算案に計上しているところであります。

 支援センターの基本的な業務としましては、県内外の文化芸術活動の場に関する情報の発信、文化芸術活動及び発表の機会の創設や鑑賞の機会の確保等を行うこととしており、文化芸術活動を行う障害者や障害者団体などを支援する本県の拠点としての役割を担うものとしたいと考えております。

 また、瀬戸内国際芸術祭2019に合わせて開催した前回の障害者芸術祭には、約2千名の方が来場され、作品を通じて障害についての理解を深めるとともに、障害の種別にかかわらず、全ての障害者が参加できる芸術祭となりました。障害のある方々が生み出す文化芸術活動には、完成した作品のすばらしさはもとより、表現や創造の過程に魅力があるもの、既存の文化芸術に対して新たな価値観を投げかけるものが多く、来場された方からは、高い評価をいただいたものと考えております。

 議員御提案の、瀬戸内国際芸術祭2022に合わせて次回の障害者芸術祭を開催することにつきましては、来年度開設する支援センターにおける活動状況なども踏まえ、検討を行ってまいりたいと考えております。

 私といたしましては、文化芸術活動を通じて障害者がその個性と能力を発揮し、住み慣れた地域で生き生きと生活できる社会の実現を目指し、障害者の文化芸術活動の振興に積極的に取り組んでまいります。

 


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