小学校における英語教育について[令和2年2月 定例会 一般質問]

【質問】

 この4月から、小学校における英語の必修化が本格的に始まるが、先生方の不安や様々な課題・改善点がまだまだあるようだ。

 1つ目の課題は、2018年からの移行・準備期間はあったものの、「まだまだ教員の研修が足りていないのではないか」ということだ。真剣に取り組んでいるからこそ、英語で授業をするプレッシャーを感じ、自信を失っている先生が多い。レベルアップを目指して研修を受けるものの、十分なスキルを習得するには、まだ少し時間が足りていないようだ。

 2点目は「はっきりとした評価の規準がないので、県単位あるいは市町単位で、英語の評価をどうしていくのか方向を定めていくべきでは」との声があった。評価規準がバラバラでは子どもの英語力の格差が広がっていく原因にもなりかねない。評価方法も、記述式が数値化しやすいですが、そうなると、テストのための英語になる可能性も出てくる。一方で、中学以降は記述式の評価にも重きが置かれることから、小学校までの英語教育と中学校以降の英語教育で連続性や一貫性はどうなるのかといった心配もある。

 3点目は、5・6年生において実施されている中学校の先生による支援は、あと1年になったが、先生方の不安が残る中で引き続き何らかのサポート体制が必要であるとの声もある。5・6年生を受け持つ先生方の多くが自分の発音や教え方にまだ自信が持てない一方で、現在、各小学校で授業をしている中学校の先生側の負担もあると伺った。そこで、今後は民間や地域人材の力も借りながら小学校の先生をサポートしていくことも選択肢になると思う。

 4点目は、地域間、学校間、先生間の英語教育の格差である。本県においては、直島小学校が英語の研究指定校に選ばれ、小学校1年生から英語教育が行われている。先進的な取り組みをしている学校がある一方で、授業に不安を感じている先生や評価方法の問題があり、地域間、学校間、先生間の格差が出るのではないかと懸念があるのが現状である。

 そこで、以上申し上げた4点の課題について、教育長はどのように取り組んでいくのか伺う。



【知事答弁】

 松岡議員の御質問にお答えいたします。

 まず、小学校における英語教育についてであります。

 来月から全面実施される小学校での英語の授業においては、児童が「英語が楽しい。」「英語が好き。」と感じ、日常的に英語にふれながら、英語の力を身につけることが重要であると考えております。

 小学校教員の英語指導力の向上を図る研修については、来年度から「英語指導スキルアップ事業」として、大学教授や外国人講師を指導者に招聘し、英語を使った授業の進め方や発音練習の実践研修を行うことで、指導技術の一層の向上を図ることとしております。

 学習評価については、「聞くこと」「読むこと」「話すこと」「書くこと」の4技能について、簡単な語句や表現の知識に加え、実際のコミュニケーション場面において、自分の考えや気持ちを伝え合う力についても評価することとしております。

 来年度が最終となる小中学校連携事業については、事業終了後も外国語指導助手や地域人材を活用するとともに、教科書に準拠したデジタル教材等を効果的に取り入れ、

 これまでの事業の成果を生かして、小中学校間の円滑な接続を意識した英語教育が展開されるよう努めてまいります。

 また、地域間、学校間等の英語教育格差を生じさせないよう、平成27年度から5か年計画で、英語指導の中核となる教員約250名を養成し、これらの教員が各学校で実施する校内研修の充実を図り、全ての小学校教員の指導力の向上を進めてきたところです。

 県教育委員会といたしましては、社会の急速なグローバル化の進展の中で、児童が英語によるコミュニケーション能力の素地や基礎を身に付けられるよう、教員の指導力の向上と指導体制の一層の充実に取り組んでまいります。

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