キャリア教育について【令和2年2月定例会 経済委員会[商工労働部、交流推進部]】

【質問】

より早い段階から働くことを意識して、県内企業がどんな事業をやっているのかを知る機会が増えれば、県内企業への興味を持つことにつながり、結果として県内で就職したいと考える若者が増えるのではないかと考える。商工労働部として、キャリア教育の推進に関し、どのように取り組んでいるのか伺う。


 キャリア教育は、若者が自身の将来を考えるうえで、大変重要なものと考えており、商工労働部では、議員御指摘のとおり、大学、教育委員会と連携し、県内大学生向けと高校生向けの事業を実施している。

 まず、県内大学生向けとしては、入学間もない、特に1年生を対象に、自らのキャリアについて、能動的に考える契機となるよう、また、県内就職を含めた将来のキャリアの選択肢を増やすことができるよう、香川大学に委託し、企業経営者や人事担当者、教員、医師など幅広い講師の方をお招きして、どうしてこの職業を選択したのかや、その人の職業観、人生観などを含めて話を聴く機会を提供する単位認定型の講義を行っているところである。この中で、県内で創業・起業したベンチャー起業家を講師としてお招きしており、そういった方々のお話を聴くことで、アントレプレナーシップの意識の向上にも取組んでいる。

 今年度は、合計249人の学生が履修登録をしており、受講する前と後でアンケート調査を実施しており、「香川県内の企業等が就職先としての選択肢になりえるか」という質問に対し、受講後では「キャリア形成についてより現実的に考えることができるようになった」、更に「県内での就職についても一定考えるようになった」などの感想をいただいている。

 次に、高校生向けとしては、できるだけ早い時期から、就職に対しての意識を醸成していくことや、県内企業に関心を持っていただくことは重要と考えていることから、県内高校の1、2年生を対象に、働き方の基礎知識や、県内企業の魅力を伝えるとともに、正規雇用での地元就職が意識づけられるよう、総合的な学習の時間を活用して、外部講師による「キャリアデザイン教育出前授業」を実施している。

 具体的には、県が作成した「香川県キャリアデザイン教育プログラム」という教材を活用しながら、地元と県外、正規雇用と非正規雇用といった、働く場所や雇用形態による勤務時間や賃金の関係、社会的な補償などの違いを説明し、生徒同士のグループワークを通じて、メリット・デメリット等をお互いに考えていただくということをしている。また、DVDを使って県内企業で働く先輩からのアドバイスを見ていただきながら、県内就職の魅力なども伝えている。

 今年度は、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のための休校により、3月の実施ができなくなった関係で、少し件数が減っているが、平成30年度は私立高校も含め延べ12校41クラスで実施し、約1,200人の生徒に受けていただいた。

 授業を受けた生徒からは、「仕事をするということについて改めて考えさせられた」、「香川にもいろんな会社があることがわかった」、「県内で働くことも大変魅力的だと思った」、などの感想をいただいており、来年度も引き続き、大学や高校と連携しながら実施してまいりたい。


【再質問】

 県内企業に興味を持ってもらうことがまずは大切であり、興味を持ってくれた時になるべく早く、その情報がキャッチできるよう、発信する側も、相手が受け取りやすいように情報提供することが重要と考える。若者を対象にした県内企業に関する情報提供のあり方を含め、今後どのように取組むのか伺う。


 まず、高校生に対しては、より多くの学校、クラス、生徒の方に出前講座を受けていただきたいと考えており、教育委員会が開催する校長会等の機会などを捉え、事業の周知等を図るほか、直接各高校に出向いての説明に取組んでいるが、今後も引き続き、積極的な働きかけを行い、受講する学校やクラスの増加に努めたいと考えている。
 また、県内高校からの大学進学者のうち、8割以上が県外へ進学している現状も踏まえ、県外大学への進学を目指す生徒にも対応した内容となるよう、県外大学へ進学した後、県内企業に就職し活躍されている先輩を、キャリアモデルとして紹介する副教材を新たに作成し、今年度から活用している。
 さらに、昨年12月にワークサポートかがわにおいて、香川県内の事業所122社を若い方に紹介することを目的とした「かがわ企業ガイド」を作成し、県内外の大学をはじめ、県内各高校にも配布を行ったところであるが、できるだけ県内企業の情報を高校生の早い段階で知っていただくことで、県内企業に少しでも関心を持っていただけるのではないかと考え、本年1月から、キャリアデザイン教育出前授業でも紹介し、企業情報の提供を行っている。
 来年度も引き続き、県内企業の情報発信に努めるとともに、効果的な情報発信等についてもあわせて検討し、県教育委員会とも連携しながら、より一層効果的なキャリア教育に努めてまいりたい。


【要望】

 今の若い人たちは、情報をキャッチするためにはネットで調べるのがほとんどである。今まで以上に情報発信は、ネットを使った戦略が大事だと考える。
 また、帰った時に受け皿があることが大事だと考える。そうしたことを踏まえ、情報提供をしっかりとしていただきたい。

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