就職氷河期世代の就職について【令和元年6月定例会】

 【質問】
 「骨太の方針2019」で、就職氷河期世代への就職を支援することが示されたが、県としてはどういう意識をもっているのか。


  就職氷河期世代は、バブル崩壊後の厳しい経済状況、雇用環境の時期に就職活動を行った世代であり、現在、30代半ばから40代半ばに至っているが、その中には、卒業当時、希望する就職ができず、不本意ながら職につけなかった、あるいは不安定な仕事に就いて、その後も職を転々とされ、その状況が現在にも至っている、こうした方々が、国の推計では約100万人いるとされている。こうした方々は職が安定しないため、収入が低く、将来にわたる生活基盤が脆弱ということで様々な課題を抱えている。

 先ほど、香川県の「ひきこもりに関する実態調査」の結果を御紹介いただいたが、年齢層としては、「40~44歳」が108人と最も多く、次いで「35~39歳」が84人となっており、ひきこもりの状態にある方全体の726人のうち、30歳代後半から40歳代前半で、概ね26%の層がひきこもりになっており、大きなウエイトを占めている。

 こうしたことは、大変憂慮すべきことで、国においても、先日閣議決定された「経済財政運営と改革の基本方針2019」、いわゆる「骨太の方針2019」や、厚生労働省がまとめた「就職氷河期世代活躍支援プラン」において対応策が示されたところである。

就職氷河期世代の人が、不安定就労や無業の状態にあることは、本人や家族の問題にとどまらず、将来的な社会保障費の増大にもつながるなど社会経済に与える影響が大きいことや、人手不足が深刻な状況の中、県内事業所の人材確保にもつながることから、こうした世代に対する就労支援については、積極的に取り組む必要があると考えている。


 【再質問】
 今まで、ひきこもりの方々の就職支援の取り組みはしていなかったのか。

 県においては、香川労働局との香川県雇用対策協定に基づき、連携して取り組む施策を毎年まとめており、今年の「事業計画」にも、「若者・就職氷河期世代に対する就労支援等」を施策の一つに掲げ、社会的・職業的自立のための支援にこれまでも取り組んできたところである。

 具体的には、国が、概ね40歳未満のニート等の若年者に対する自立支援の拠点として、地方自治体と連携して全国177か所に設置している地域若者サポートステーション、いわゆるサポステを通じた支援があり、県内では、高松市と丸亀市の2か所に設置され、国や県がNPO法人さぬき自立支援ネットワークに事業委託をし、実施している。

 委託事業の内容としては、国が委託する基本的な相談支援窓口等の整備に加え、県は、独自にキャリアコンサルタントの資格を有するスタッフなどによる、コミュニケーション能力向上のためのセミナーや家庭等への訪問支援、職場体験(ジョブ・トレーニング)、臨床心理士による心理相談などを委託することにより、就職に向けた支援を行っているところである。

 こうした支援の情報発信については、サポステを核として、ハローワークや、市町の雇用政策主管課・生活福祉主管課などによる関係機関が集まる情報交換の会議である「かがわ若者自立支援ネットワーク連絡会議」の場を活用し、市町や保健福祉をはじめとした関係機関から支援対象者等へサポステでの支援内容を情報提供してもらうなど、積極的な広報啓発にも努めている。


【再々質問】 
 本人や親御さんに支援の情報発信・アプローチをし、就職に関する支援を知らせる必要がある。県として積極的な情報発信も含め、就職氷河期世代で職についていない方などへの就職支援にどう取り組むのか伺う。

 対象になっている方々に、どう支援の内容を届けるのかが重要である。更に、実態把握ができていないので、民生委員や児童委員を通じて情報を集め、個別にきめ細かに対応をしていくことが大事である。

 同時に、関係機関が連携し、それぞれの施策をお互いに情報共有し、支援のネットワークを拡げていくことが大事だと考える。

併せて、就職氷河期世代には40歳以上の方も含まれているため、今年度から、高松市常盤町に女性・高齢者等就職支援センターを設置し、女性・高齢者のほか、サポステの対象から外れる40歳以上の男性を支援対象として、就労相談や、キャリアカウンセリング、個別セミナー等を実施しており、ホームページによる事業内容の周知を図りながら、広く情報発信に努めているところであり、こうした取組みを継続的に実施してまいりたい。

 加えて、現在、サポステの支援対象者は、概ね40歳未満のニート等となっているが、厚生労働省の就職氷河期世代活躍支援プランでは、今後、サポステにおいて、地域の実態に即した方法で、概ね40~50歳の無業者を含めた相談体制を整備することが計画されている。具体的には、今後、国において検討されていくと思われるが、こうした国の動向を注視しながら、サポステをはじめ、ハローワーク、市町の自立相談支援窓口等の関係機関と連携を図りながら、就職氷河期世代の就職支援に取り組んでまいりたい。


【要望】
 実態を把握していく必要があると思う。ひきこもりについては、いろいろな角度からの検証が必要である。細やかに対応をお願いしたい。

 外国人の受入れが言われているが、私たちのまわりには働き手として可能性を持った人たちがいる。就職氷河期世代も含め、そうした人たちが前向きに進んで仕事ができる環境づくりを要望したい。

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